√(x²) ≟ ±x
Xで話題に挙がっていた数式 について考える。
この間違い見飽きた聞き飽きた pic.twitter.com/pDuuXo5efy
mdash; ℕ 浪くん (@nrou_mathmatics) May 9, 2026
この記事では は実数とする。
論理和の略記
方程式 の解は である。 これらを と省略して書くこともある。 これは くらいの意味だろう( だから は偽だ)。
この考え方を冒頭の式に適用すると、次の論理式 (★) の略記といえる。
この命題は真である。
(証明) のときは だから、(★) は真。 のときは だから、(★) は真。 したがって、任意の実数 に対して論理式 (★) は真である。(証明終)
このように考えるならば冒頭の式は正しいと言えそうだ。
複号同順
「±」という記号は、以下のように「複号同順」という言葉と共に使われることもある。
これは複数ある復号の同じ側を取ることにして、以下の2つの恒等式をまとめて書いたものである。
これらはどちらも成り立つ。
一方、冒頭の式には復号が1つしか出てこないので無理筋かもしれないが、「どちらも」真となるか、すなわち次の命題を考える。
反例はすぐに挙げられるだろう。(♢) は偽である。 例えば が であるから反例となる。
もっとも、冒頭の式には復号が1つしか出てこないから、このように考えるのは野暮かもしれない。